東京実業の保養所に泊まってきた話の後編だ。前編は以下を読んでほしい。
今回は内装や感想についてだ。
目次
内装について
まず、内装は清潔感があり、とても快適だった。「秘境の旅館」と聞くと昭和感たっぷりの古い施設を想像してしまいがちだが、実際にはそういった印象は皆無。壁や家具なども新しさを感じさせ、現代的なリフォームがしっかり施されているようだった。部屋ごとのインテリアも統一感があり、落ち着いた和モダンなデザインが心地良い空間を作り出していた。
施設について
旅館の施設も充実しており、宿泊客が楽しめるさまざまなアクティビティが用意されている。特に印象的だったのは以下の施設だ。
1. テニスコート
敷地内にはテニスコートがあり、リゾート感を味わいながら運動が楽しめる。実際に利用している家族連れやグループ客の姿も見られ、和やかな雰囲気だった。
2. 屋内プール
屋内のプールがあり、お子様はもちろん大人もレンタル水着ではいることができるとのことであった。
3. 麻雀卓
お年寄りに人気を集めていたのが麻雀卓だ。カラオケ横に設置されており、プレイしている光景が微笑ましかった。これは昭和の趣を残しつつ、現在のニーズにも応えた施設のひとつといえるだろう。
4. ラウンジスペース
読書や会話を楽しめるラウンジも広々としており、オーシャンビューを見ながらのんびり過ごすのに最適だった。チェックイン後や夕食前の時間を過ごすのにおすすめだ。
良い点
1. 部屋がとにかく広い!
正直、2人でこじんまりとした部屋をイメージしていたが、実際には想像以上の広さだった。部屋にはテーブルと椅子が置かれたスペースがあり、さらに広いベランダまでついている。ベランダにもテーブルセットがあり、海風を感じながらリラックスできる贅沢な空間だった。
2. 全室オーシャンビューの絶景
陸側・海側で部屋が分かれている旅館も多いが、この宿ではどの部屋からも海が望める設計になっている。朝日が海から昇る光景は言葉では言い表せない美しさで、宿泊中のハイライトだった。
3. 食事のクオリティが高い
夕食・朝食ともに和洋折衷のメニューが用意されており、ボリュームも満点。20代男性の僕でもしっかり満腹になる量であり、味も大満足だった。特に地元の新鮮な魚介類を使った料理が絶品だった。
気になる点(好みが分かれそうなところ)
1. 宿泊者の層が高齢者中心
宿泊客の9割が年配の方であった。これは静かで落ち着いた環境を求める人には良い点だが、若いカップルや友人同士で訪れる場合には少し気を遣うかもしれない。ただし、大浴場が空いている時間が多く、僕自身は快適に過ごせた。
2. 部屋にシャワーがない
広々とした部屋ではあるが、ユニットバスやシャワールームがついていない。そのため朝シャワーを浴びたい場合、地下2階の大浴場を利用する必要がある。温泉好きなら気にならないかもしれないが、個人的には少し手間に感じた。
3. アクセスの難しさ
旅館までは車が必須であり、最寄りの公共交通機関はバスが1日3本しかない。徒歩で行けるコンビニもなく、急な坂道が続くためアクセスにはかなり苦労する。秘境というだけあり、静かな環境と引き換えに利便性は低い。
宿泊費用の詳細
今回の宿泊は2泊3日4食付きで利用した。料金は以下のように計算された。
- 自分(健保組合割引適用):12,000円
- 彼女(一般料金):19,000円
- 追加飲み物代:瓶ビールとソフトドリンク(夕食時):1,280円
- 湯税:1人1泊あたり150円 × 2人 × 2泊=600円
合計金額:33,000円弱
この料金で2人分の滞在費用がまかなえるのは非常にお得だった。特に健保組合の割引を活用したことで、全体のコストを大幅に抑えることができた点が大きい。
まとめ
他の旅館と比較したコスパ
一般的に、熱海エリアで2泊3日4食付きの宿泊費用を調べると、1人あたり20,000円以上が相場となることが多い。特に海が見える客室や、広めの部屋を選ぶ場合、30,000円以上かかることも珍しくない。
今回のケースでは、健保割引とアクセスの不便さを差し引いても33,000円弱で2人分の宿泊費がまかなえたことは大変リーズナブルであった。
最後に
今回の旅館滞在費用は、宿泊施設の質と食事内容を考慮すると、非常にコストパフォーマンスの高い選択だった。特に健保組合の割引を活用することで、リーズナブルな価格で満足度の高い滞在を実現できたのは、旅行計画を立てる際の参考になるだろう。
鎌倉にもあるようなので、今度はそちらにも足を向けてみたい。