かしこくたのしく

20代 横浜市民 男性の日常と独り言

成長と挑戦: 新人教育の難しさ

11月、新卒で入社した後輩たちも仕事に慣れてきたころだ。

最近は、割と大きな仕事も任せる機会が増えた。もちろん任せる以上は、責任を持って取り組んでもらいたいという思いがある。しかしながら、仕事に慣れ始めた頃というのは、つい「自分なら何でもできる」という、いわゆる無双意識が芽生えやすい時期でもある。

確かに、自信を持って業務に取り組むのは大切だが、「仕事を舐める」のは違う。新人教育において、この「自信」と「過信」の匙加減を教えることが、実は一番難しい。自分の場合、そんな無双意識に浸っている後輩たちには、あえて自由にやらせている。順調に仕事が進む限りは問題ないし、彼らも自分なりに成長を感じるだろう。しかし、そうやって自由に任せた後輩たちが、もしもイレギュラーな事態に直面したら、どうなるか?

多くの場合、後輩たちは「隠す」ことを選ぶ。それも最終チェックの段階やフィードバックの際に、ちょっとした矛盾が生まれてこちらが気づく形になる。だが、そのときも私は怒らないようにしている。「僕も昔やったよ」と声をかけ、尻拭いを見せる。大小を問わず、後輩がやったことをあえて大事に見せて伝えるのだ。

これを何度か繰り返すと、後輩たちはようやく「自分ひとりでできるわけじゃない」と学び始める。それでもまだ「無双モード」が抜けない場合は、徹底的に1人でやらせるに限る。実際のところ、誰もが1人で仕事をしているわけではない。仮に「自分は1人でやっている」と思っている人でも、裏では誰かが支えているのだ。

そんな信念を胸に抱きつつ、今日も出社して一人で仕事に没頭すること数時間。気がつけば残業2時間越えだった。さすがに「これはおかしいだろ」と心の中で突っ込みながら、周りに頼らず無双しているのは自分ではないかと冷や汗をかいた。