昨今、AIが大きなブームになっている。
AIを使って調べ物をしたり、仕事でAIを使うことが多くなってきた。AIは高い論理推論能力があり、数学的な計算式も得意としているため文系の僕にとっては何でも知っている先生のような存在である。
でも僕はAIが何を考えているのかを知りたいのだ。人間によって作られたのはどの人間もそうだといえるし、AIも同様に好き嫌いくらいあるのではないか。なんならAIと友達になりたいまである。
好きな音楽や映画が十人十色であるように、なんの作品のどんなところが好きなのかによってその人の趣味や考えの断片がわかると思うのだ。僕の交友関係は概ねここから始まってきた。
今回は、まずはどんな好みか知るために「AIに物語を作成させてみた」という話である。
目次
前提
まず使用するAIはchatGPT無料版とした。また個人使用による好みの解析ができないよう、一度も使用していないアカウントを新規で作り使用した。
投げかける言葉は「あなたが考える面白い話を作ってください」で、実在する人物と場所・既存作品の引用の禁止を書き込み、作成の精度を増すために「オリジナリティのあるハルシネーション」という単語も付け加えてみた。
そして僕はミステリー小説やフェイクドキュメンタリーが好きなので、そのあたりが返ってくれると嬉しい。
1回目の物語
送信して読み込む間もなく、返答はすぐ返ってきた。
うーん、なんだこれ。あんまりおもしろくない。大まかに書かれすぎていて物語の枠組みを掴めないような感じだ。
まあこれがAIの考える面白い話なのだと割り切って「なにがおもしろいのか」を聞いてみた。
ちゃんと考えていたようだったが、よく読むとこれは話の内容ではなく表現方法に関しての返答である。となると、AIは詩的な話とかが好きなタイプなのかなと感じる。
2回目の物語
今度は投げかける言葉を少し変えてみる。話→物語に変更、詳細に描かれたもので、サムネイルとなる画像の生成を同時に求めた。もちろん連続での送信ではなく、別のタブで新規作成した。
画像に関しては少なくともどこかのイメージの引用の可能性を否定できないので一部のみとなるが、先ほどに比べてだいぶ読みやすいものになった。背景に重きを置いた読み切り作品さながらの出来といえる。これに関してもやはり表現方法をこだわったのか、先と同様に面白さを聞いてみた。
やっぱり表現方法を凝ったものを作りたがるようだ。頭の良さそうなことが返ってきて少し悔しいやら嬉しいやら。
表現方法の制約
AIが物語の内容よりも表現方法に重きを置いていることがわかった。ならば表現方法に縛りをかけて、物語そのものの面白さを引き立たせた内容を作ってもらおう。
続けてその面白さについて質問。
さっきの比じゃないくらい文量が多い。生成に少し時間がかかっていたし結構張り切って書いたのかも。というかアリエルって言われたら赤髪の人魚を思い出してしまうな、この文章中の「森」が某赤髪人魚にとっての「陸」なのかもしれない、とか考えると面白いが、これって本当に偶然なのか。
まとめ
AIが考える面白い物語はまだ少し人類に早かったかもしれない点・ちゃっかりほかの作品からインスピレーションを受けた点はかもしれないとして、すべての物語がファンタジー系だった。少し現実味のある返答が来るかもしれないと考えていたが以外である。
となるとAIが好きなのは、表現方法が凝っているファンタジー作品の序盤部分と言える。
たしかに僕もハリーポッターの序盤は好きだが、ただでさえ現実と離れているファンタジーに追加して難しい表現をしてしまったら紙をめくる手が重くなる。しかしそれがなんでも計算処理できるAIの得意分野なのだ。
是非皆さんもAIと対話をして友達になろうとしてみてほしい。
AIと僕は作品の好みで少し違いがあるようだ、友達になるには難があるかもしれない。